ウェブサイトの本番公開は、苦労が報われれる瞬間です。また、本格運用のスタートでもあります。校了だからといって気を抜かず、万全の体制を整えましょう。ミスをするとインパクトの大きいチェック項目を、今一度確認しておきましょう。
近年段階的に、Google ChromeをはじめとしてHTTPで通信を行うウェブサイトに、ブラウザー上で警告が表示されるようになりました。
ユーザーを心配させないため、ほぼ必須となったSSLの導入ですが、SSLをサーバーに導入しただけでは不完全です。画像やPDFへのリンクがhttp://から始まる文字になっている場合、ブラウザーのアドレスバーに表示される鍵マークに、やはり警告がついてしまいます。
公開前に、読み込んでいる画像やPDF、Wordなどへのリンクがhttpになっていないかチェックしましょう。
どちらもSEOの基本対策である以前に、ユーザーにページ内容を伝える役割として、最も重要なタグ設定の一つです。
また、検索結果の一覧や、SNSでシェアをされる際の文言として利用されます。
・ウェブサイト内の他のページと重複していないか
・ページにふさわしい文言が入っているか
・空になっていないか
など、事前に設定したレギュレーションに照らし合わせたチェックを行いましょう。
HTMLのベーステンプレートに、解析タグが最初から備わっていたら、意識する必要はないかもしれません。しかしながら、あって当たり前の解析タグがHTMLに存在しないことで起きるトラブルが、しばしばあります。
あとで気が付くと本当に肝が冷えます……。
ランディングページやスペシャルサイトを制作した際に、
・アクセス解析タグが入っているか
・普段と同じタグでいいのか
・タグはきちんと動作しているか(解析タグの管理画面で確認)
などを調べて、公開数日後に計測できていないことが分かったなど、残念な結果にならないよう気を付けたいですね。
CMSでページを複製して作成したり、HTMLを複製してページを作成したりすると、新しいページに古いページの内容が残ってしまうことがあります。
見落とさないフローが確立されていれば大丈夫と思いがちですが、複製を挟んだ場合など、あとで本当の内容に差し替えようと思っていてついつい忘れてしまったりなど、気のゆるみによるミスはたびたび起こります。アクティブなページを複製せず、複製用の空原稿のページを用意しておくと、間違った情報を掲載してしまう可能性が軽減できるでしょう。
未購入の透かしの入った画像を利用していないか、許可のとれていない画像を利用していないか、確認しましょう。
提案時に利用していた権利の不明な画像が、いつしか色々な作業者が関わることになって出所があいまいになり、公開時に気づけないこともあります。
上記のほか、ウェブサイトごとによってチェックしたいポイントは様々あります。公開前後にどういったことをクリアーしなくてはいけないか、チェックリストを事前に作っておくことで、漏れのない公開作業が行えるようになります。
以上、ウェブサイトの公開前に、気を付けておきたいポイントでした。
どれも当たり前のように思えますが、ミスしたときこそ「いつもならやっていたのに」と思ってしまうものです。ウェブ界隈で持っていないといけない知識は多岐に渡るので、ついつい覚えきれない分野はあやふやになりがちです。これを機会に、ウェブサイト・ウェブページの公開作業につまづくことのないよう、公開前の準備を万全に整えましょう。